全ての細胞の祖先となる細胞「幹細胞」
人間の体は細胞の集合体によって形成されています。
体内の内臓や血液、四肢に至るまで全て細胞の分裂・増殖に伴い人は成長し大人になっていきます。
しかしそれぞれの細胞は体の役割を果たすために適した構造になっています。
ではその細胞達はもともとその構造をとっていたのでしょうか?
現代における人になる前の原始人がいるように、細胞にも先祖となる存在があります。
それが「幹細胞」です。幹細胞が体の各組織に分化しているという事です。
幹細胞は再生医療や、美容コスメの分野での活躍に期待がされています。
世間が注目するこの幹細胞について説明していきましょう。
幹細胞治療による再生医療
幹細胞は大きく分けると2種類に分ける事が可能です。
それは「多機能幹細胞」と「組織幹細胞」です。
多機能幹細胞から体の各組織に分化した姿が組織幹細胞と呼ばれます。
つまり多機能幹細胞は人間の体のどこの細胞にもなれる可能性を秘めているという事です。
医療分野ではこの幹細胞の特徴を活かした再生医療に期待が集まっています。
脊髄損傷による麻痺や脳梗塞により破壊された脳組織、このような今までは治療が困難であった症例に対し幹細胞を培養し欠損した部位の役割を再度回復する研究が進められています。
体の機能を制限する病気を恐れる必要のない時代が近づいてきているのかもしれません。
美容コスメにも使用される幹細胞
幹細胞はエイジングケアにも有効とされており、女性にも注目の内容となっています。
幹細胞治療によるエイジングケアは保険外診療、全額の自費負担となります。
「個人差もあるというし、どこまで効果を体感できるか不安…」
そんな女性には幹細胞を培養した際にできた上澄み液である上清液が含まれる美容コスメ、化粧品も増えてきました。ネットで簡単に購入する事が可能であり、価格は様々ですが、数千円で購入可能な物もあります。
一度コスメで効果を体感した上でクリニックでの治療を受ける、そんな選択肢もあるのかもしれません。